第7話 相談支援専門員さんって何をしてくれるの?
B型事業所を利用したいと思っても、
「どこへ相談すればいいのか分からない」 「自分に合う事業所を一人で決めるのは不安」 「手続きが難しそう」
と感じることがあります。
そんなときに、希望や困りごとを聞きながら、利用までの流れを一緒に整理してくれるのが相談支援専門員です。
相談支援専門員は、本人の代わりに全部を決める人ではありません。
本人の気持ちを確認しながら、
「どんな生活をしたいのか」 「どんな働き方なら無理が少ないか」 「どの事業所が合いそうか」
を一緒に考えていく人です。
4コマ漫画
この漫画のポイント
- 困ったときに相談できる人がいる
- 希望や不安を一緒に整理してもらえる
- 事業所選びや通い方を相談できる
- 利用に向けた計画づくりを手伝ってもらえる
- 分からない手続きを確認しながら進められる
- 最終的に決めるのは本人でよい
相談支援専門員ってどんな人?
相談支援専門員は、障害福祉サービスの利用に関する相談にのってくれる人です。
たとえば、
- 今困っていることを聞く
- どんな生活を送りたいかを一緒に整理する
- 福祉サービスの情報を説明する
- B型事業所を探すときの相談にのる
- 利用に向けた計画づくりを支える
- 関係する機関との連絡を手伝う
といった役割があります。
「B型事業所を紹介する人」というだけではなく、利用までの流れや、その先の生活も含めて一緒に考える役割があります。
どんなときに相談するといい?
次のようなときは、相談支援専門員に相談しやすい場面です。
- B型事業所を利用したいけれど、何から始めればいいか分からない
- 自分に合う事業所が分からない
- いくつか候補があって迷っている
- 週何日くらい通えるか分からない
- 外出や通所に不安がある
- 手続きの進め方が分からない
- 家族と意見が少し違っていて迷っている
- 利用を始めたあとも困りごとが出てきた
一人で考えていると、何から整理すればいいか分からなくなることがあります。
そんなときに、今の状況を言葉にする手伝いをしてもらえます。
何を相談できるの?
相談支援専門員には、かなり幅広いことを相談できます。
たとえば、
- 働き方の希望
- 通所できそうな日数や時間
- 体調や生活リズム
- 人が多い場所が苦手かどうか
- 作業内容の希望
- 在宅利用への関心
- 交通手段
- 家族との話し合い
- 医療機関との連携
- 今後の生活のこと
などです。
「こんなことを相談していいのかな」
と思うようなことでも、話してみると整理しやすくなることがあります。
希望や困りごとを整理する
相談支援専門員に相談する大きな意味のひとつは、自分の希望や不安を整理できることです。
たとえば、
- 無理なく働ける場所を探したい
- PC作業に興味がある
- 人が多い場所は少し苦手
- 毎日は通えないかもしれない
- 交通費の負担が心配
- 朝が弱いので午前中は不安
- 作業の指示が分かりやすい場所がいい
こうした気持ちは、頭の中にあるだけだとまとまりにくいことがあります。
相談しながら言葉にしていくと、
「自分は何を大事にしたいのか」
が少しずつ見えてきます。
事業所選びも一緒に考えられる
相談支援専門員は、本人の希望を聞きながら、事業所選びの相談にも乗ってくれます。
たとえば、
- 家から通いやすい場所はどこか
- どんな作業が合いそうか
- どの事業所が落ち着いて過ごせそうか
- 週何日くらいから始めるのがよさそうか
- 見学や体験はどう進めればいいか
などです。
ただし、必ずしも特定の事業所を強くすすめる役割ではありません。
大切なのは、本人が納得できる形で選べることです。
利用に向けた計画を一緒に考える
B型事業所を利用する際には、サービス等利用計画が必要になることがあります。
このとき、相談支援専門員が計画づくりを手伝う場合があります。
計画では、たとえば、
- どんな生活を目指したいか
- どのくらいのペースで通いたいか
- どんな支援が必要か
- どんなことに困りやすいか
- 今後どうなっていきたいか
を整理します。
いきなり立派な目標を言う必要はありません。
「まずは週1回から通いたい」 「生活リズムを整えたい」 「人に慣れたい」
といった内容でも十分です。
手続きの流れも確認しやすくなる
B型事業所の利用には、受給者証や計画書など、いくつかの手続きが関わることがあります。
手続きは、はじめてだと分かりにくいです。
相談支援専門員がいると、
- 今どの段階にいるのか
- 次に何をすればいいのか
- どこへ連絡すればいいのか
- 何の書類が必要なのか
を確認しやすくなります。
もちろん、すべてを代わりにやってくれるとは限りませんが、一緒に流れを整理できるだけでも安心感がかなり違います。
通い方も相談できる
事業所が決まりそうになったときは、通い方の相談もできます。
たとえば、
- 週1日から始めたい
- 1日2時間くらいから試したい
- 朝がつらいので午後中心にしたい
- 体調に波がある
- 通所が難しい日はどうなるか不安
- 徐々に日数を増やしたい
といった内容です。
最初から無理のない形で始めるために、どんな通い方が現実的かを一緒に考えてもらえます。
家族との間に入ってくれることもある
本人と家族で考えが少し違うこともあります。
たとえば、
- 本人は短時間から始めたい
- 家族はできれば毎日通ってほしい
- 本人は静かな場所を重視したい
- 家族は家から近いことを重視している
などです。
そういうとき、相談支援専門員が間に入って、それぞれの考えを整理する助けになることがあります。
家族の意見も大切ですが、本人が納得して進められる形を考えることが大事です。
利用開始後も相談できる
相談支援専門員は、利用前だけの存在ではありません。
利用開始後に、
- 思ったより疲れる
- 作業が合わない
- 通う回数を減らしたい
- 別の事業所も気になる
- 人間関係がしんどい
- 在宅利用について相談したい
といったことが出てくる場合もあります。
そのときも、状況を整理しながら、どう対応できそうか一緒に考えてもらえます。
相談するときに準備しておくとよいこと
準備がなくても相談はできますが、少しメモがあると話しやすいです。
たとえば、
- 今困っていること
- 興味がある作業
- 苦手なこと
- どのくらい通えそうか
- 気になっている事業所
- 家族と話している内容
- 手続きで分からないこと
などです。
うまく話せるか不安なら、
「まだ頭の中がまとまっていません」
と最初に伝えても大丈夫です。
相談支援専門員がいない場合は?
まだ相談支援専門員とつながっていない場合もあります。
その場合は、市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所へ、
「B型事業所の利用について相談したい」 「相談支援専門員について知りたい」
と問い合わせてみます。
地域によって流れは異なりますが、どこへ相談すればよいか案内してもらえることがあります。
このページのまとめ
相談支援専門員は、B型事業所の利用に向けて、
- 希望や不安を整理する
- 事業所選びを考える
- 利用計画をつくる
- 手続きを確認する
- 通い方を相談する
といった場面で支えになってくれる人です。
全部を一人で決めようとしなくて大丈夫です。
迷ったときに相談できる人がいるだけでも、利用までの流れはかなり進めやすくなります。
注意書き
相談支援専門員の関わり方や支援内容は、地域や状況によって異なることがあります。
また、必ずしもすべての手続きを代わりに進めてくれるわけではありません。
具体的な利用方法や手続きについては、市区町村の障害福祉窓口や相談支援事業所へ確認してください。