AI特化型のB型事業所のオンライン説明会を受けた感想|「AI特化」だけでは判断できないと思った話
自分に合ったB型事業所を探し始めて、いくつかの事業所とやり取りをしています。
今回は、2つ目に説明を受けた「AI特化型」と書かれていたB型事業所について書きます。 事業所名は伏せますが、かなり正直な感想です。
結論から言うと、今回はかなり不安が残りました。
1つ目に見学した事業所は、距離や交通費の問題はあったものの、事業所そのものの印象はかなり良かったです。 一方で、今回の事業所は、オンライン説明会の時点で「ここを利用したい」と思える材料があまり見つかりませんでした。
もちろん、オンライン説明会だけで事業所のすべてを判断することはできません。 ただ、説明を聞けば聞くほど安心するというより、むしろ「本当に大丈夫なのかな?」という気持ちが強くなっていきました。
この記事では、その理由を整理して書いていきます。
この記事で書いたこと
今回の記事では、次のような内容をまとめます。
- AI特化型と書かれていた事業所のオンライン説明会を受けた感想
- 説明会で感じた違和感
- 作業内容や工賃の説明で不安だった点
- 「AI特化」という言葉だけで判断してはいけないと思った理由
- 自分なりの評価スコア
- B型事業所を選ぶときに確認した方がいいと思ったこと
かなり辛口寄りのレビューになりますが、事業所を攻撃したいわけではありません。 あくまで、利用を検討する側として「自分はこう感じた」という体験談です。
2つ目もAI特化型のB型事業所だった
今回説明を受けた事業所も、ホームページには「AI特化型」と書かれていました。
AI特化型のB型事業所は、まだかなり珍しいと思います。 PC系のB型事業所自体は増えていますが、多くは動画編集、画像編集、ショート動画作成、データ入力、SNS運用などが中心です。
「AI特化」とはっきり打ち出している事業所は、個人的に調べた範囲ではそこまで多くありません。 だからこそ、最初はかなり期待していました。
自分は将来的に、自宅でAIを使った副業や個人活動につなげたいと考えています。 なので、AI特化型のB型事業所にはどうしても興味があります。
ただ、実際にオンライン説明会を受けてみると、その期待はかなり早い段階で不安に変わりました。
オンライン説明会で最初に感じた違和感
説明会はZoomで行われました。
自分側は音声のみで参加しました。 カメラは持っていないですし、顔出しも難しいので、そこは最初から音声だけです。
相手側は顔出しでした。 ただ、マスクをしていて、背景もぼかされていました。 そのため、事業所の中がどうなっているのかはまったく分かりませんでした。
ここで最初に少し引っかかりました。
もちろん、オンラインで背景をぼかすこと自体は普通にあります。 個人情報やプライバシーへの配慮もあると思います。
ただ、B型事業所を利用する側からすると、事務所の雰囲気や支援環境が見えるかどうかはかなり大事です。
どんな場所なのか。 どんな雰囲気なのか。 本当に通所できる場所なのか。 どんな支援体制なのか。
このあたりが見えないと、利用する側としては不安になります。
オンライン説明会しか受け付けていないように見えたこともあって、最初から少し警戒心が出てしまいました。
「在宅オンリーっぽい」と感じたことへの不安
説明を聞いていて、もうひとつ気になったのが、通所の実態が見えにくかったことです。
自分の受けた印象としては、通所で利用する事業所というより、在宅利用が前提になっているように見えました。
在宅支援そのものが悪いとは思っていません。 むしろ、体調や障害特性によっては、在宅で作業できることが大きな助けになる人もいると思います。
ただ、最初から事務所の様子が見えない。 通所している利用者の様子も分からない。 どう支援してくれるのかも見えにくい。
この状態で「全国どこからでもOK」のような雰囲気があると、自分としてはかなり不安になります。
B型事業所は、ただ作業をする場所ではないと思っています。 支援を受けながら、生活リズムや働く力を少しずつ整えていく場所でもあるはずです。
だからこそ、
- 誰が支援してくれるのか
- どんな環境で作業するのか
- 通所と在宅のバランスはどうなっているのか
- 困ったときにどう相談できるのか
このあたりは、かなり重要だと思います。
今回の説明会では、その部分があまり見えませんでした。
AI特化型なのに、専門性があまり伝わってこなかった
今回かなり大きかったのは、「AI特化型」と名乗っているわりに、専門性があまり伝わってこなかったことです。
説明してくれた方の人柄が極端に悪かった、というわけではありません。 ただ、AI特化型の事業所として期待していた説明ではありませんでした。
PC操作や説明の進め方を見ていても、正直なところ、AIにかなり詳しい人が説明しているという印象はありませんでした。
もちろん、説明担当者がすべての専門知識を持っている必要はないと思います。 ただ、AI特化型と打ち出すなら、最低限ここは説明してほしいです。
- どのAIツールを使うのか
- そのツールで何を作るのか
- 作ったものが何に使われるのか
- 作業内容がどう工賃につながるのか
- 利用者にどんなスキルが身につくのか
- 職員側にどのくらいAIの知識があるのか
このあたりがぼんやりしていると、「AI特化」という言葉だけが先に出ているように感じてしまいます。
AIを使うだけなら、今は個人でもできます。 大事なのは、AIをどう使って、何につなげるのかだと思います。
作業内容はショート動画作成が中心だった
説明された作業内容は、YouTubeやTikTok向けのショート動画作成でした。
使うのは、Googleの無料AI動画作成ツールや、ChatGPTの無料版などとのことでした。
ここも、自分としてはかなり引っかかりました。
ショート動画作成そのものが悪いわけではありません。 動画編集やSNS運用も、ちゃんと設計すればスキルになります。
ただ、AIで簡単に作った動画を量産するような作業だと、今のYouTubeやTikTokの状況を考えると、かなり厳しいのではないかと感じました。
特に、収益化やアカウント運用につなげる前提なら、AIで作っただけの動画はかなり難しいと思います。
もちろん、B型事業所の作業が必ずしも収益化を目的にしているとは限りません。 それでも、「この作業は何のためにやるのか」は説明してほしかったです。
単にショート動画を作るだけではなく、
- 企画力を身につけるためなのか
- 編集スキルを身につけるためなのか
- マーケティングを学ぶためなのか
- 実際の案件に近い形なのか
- 工賃につながる成果物なのか
このあたりが見えないと、作業としての納得感が弱いです。
動画リサーチ作業にも疑問が残った
もうひとつ説明されたのが、YouTubeで伸びている動画をリサーチする作業でした。
伸びている動画を見つけて、なぜバズっているのかを調べ、報告するような内容です。
リサーチ自体は、かなり大事な作業です。 マーケティングやコンテンツ制作では、伸びているものを分析する力は必要です。
ただ、今回の説明では、そのリサーチをどう活かすのかが分かりにくかったです。
調べた結果をどうまとめるのか。 それをどう制作に活かすのか。 どんな視点で分析するのか。 利用者にどんな力が身につくのか。
ここまで説明があれば、印象はかなり違ったと思います。
でも、説明を聞いた範囲では、単に「伸びている動画を調べる作業」に見えてしまいました。
これだと、自分の目的にはあまり合わないと感じました。
工賃の説明も分かりにくかった
工賃については、作業量に応じて支払うという説明でした。
ただ、どの作業をどれくらいやると、どのくらいの工賃になるのか。 その基準はかなり分かりにくかったです。
B型事業所なので、アルバイトのような時給制ではないことは理解しています。 それでも、利用する側としては、作業内容と工賃の関係はかなり気になります。
特に今回のように、作業内容そのものに不安がある場合、工賃の仕組みがぼんやりしていると不信感につながります。
「何をしたら、何が評価されて、どう工賃になるのか」
ここはもう少し具体的に知りたかったです。
他の利用者の状況を聞いても、はっきりしなかった
自分がこの事業所を利用する場合、距離的に往復700円くらい交通費がかかる可能性がありました。
そのため、他の利用者はどの地域から来ているのかを聞きました。
すると、ひとつの地域の例は出してくれました。 ただ、それ以外については、はっきりした説明がありませんでした。
もちろん、個人情報の関係で詳しく言えない部分があるのは分かります。 名前や詳しい住所を聞きたいわけではありません。
ただ、
- どのあたりから利用している人が多いのか
- 通所している人はいるのか
- 在宅利用が中心なのか
- 通所と在宅の割合はどれくらいなのか
このくらいは、もう少し説明がほしかったです。
この質問への回答がはっきりしなかったことで、さらに「通所実態が見えない」という印象が強くなりました。
有名サイトに載っていても、安心とは限らない
この事業所は、有名な福祉系の情報サイトにも掲載されていました。
なので、最初は「掲載されているなら、ある程度は普通の事業所なのかな」と思っていました。
でも、実際に説明会を受けてみて、掲載されていることと、自分が安心して利用できることは別だと感じました。
情報サイトに載っているからといって、
- 支援内容が自分に合っている
- 職員に専門性がある
- 事業所の雰囲気が良い
- 工賃や作業内容が納得できる
- 通所実態が分かりやすい
という保証にはなりません。
やっぱり、最終的には自分で説明を聞いて、質問して、違和感がないか確認するしかないと思いました。
評価スコア
今回、特に不安だったポイント
今回の説明会で、特に不安だったのはこのあたりです。
- 事務所の様子が見えなかった
- 通所実態が分かりにくかった
- 在宅利用の仕組みがはっきりしなかった
- AI特化型としての専門性があまり伝わってこなかった
- 作業内容と工賃のつながりが分かりにくかった
- 質問への回答がぼんやりしていた
- 利用した後のスキルアップや出口支援が見えなかった
中でも一番大きかったのは、透明性の低さです。
説明会は、利用者側が「ここなら安心して利用できそう」と思えるかどうかを確認する大事な機会です。
そこで不安が解消されるどころか、むしろ不安が増えてしまったのはかなり大きかったです。
自分には合わないと判断した理由
今回の事業所は、AI特化型と書かれていたので、最初はかなり期待していました。
でも、実際に説明を受けてみると、自分が求めているものとはかなり違いました。
自分が求めているのは、単にAIツールを触ることではありません。
AIを使って、文章作成、画像生成、マーケティング、発信、個人活動、副業につながるような力をつけたいと思っています。
その視点で見ると、今回の事業所は、作業内容も支援体制もかなり不安が残りました。
特に、
- AI作業の目的が見えにくい
- 支援者側の専門性が見えにくい
- 工賃の仕組みが分かりにくい
- 事業所の実態が見えにくい
このあたりが大きかったです。
なので、自分としては利用したいとは思えませんでした。
まとめ:「AI特化」という言葉だけで判断してはいけない
今回の経験で強く感じたのは、「AI特化」という言葉だけで判断してはいけないということです。
AIを使うこと自体は、今ではそこまで特別ではありません。 大事なのは、AIを使って何をするのかです。
そして、それが利用者のスキルアップや将来につながるのか。 職員側に知識や支援体制があるのか。 作業内容や工賃の説明に納得できるのか。
そこまで見ないと、自分に合っているかどうかは判断できないと思いました。
今回の事業所は、ホームページ上ではAI特化型と書かれていました。 でも、説明会を受けた自分の感覚としては、安心して利用したいと思える内容ではありませんでした。
B型事業所を選ぶときは、作業内容の名前だけでなく、
- 実際に何をするのか
- 誰が支援してくれるのか
- どう工賃につながるのか
- 通所や在宅の仕組みは明確か
- 自分の目的に合っているか
このあたりをしっかり確認した方がいいと思います。
最後に:これからB型事業所を探す人へ
もしこれからB型事業所を探すなら、ホームページの言葉だけで決めない方がいいと思います。
「AI特化」「在宅OK」「PC作業」「動画編集」「SNS運用」など、魅力的に見える言葉はいろいろあります。
でも、本当に大事なのは、その中身です。
少しでも気になることがあれば、説明会で聞いた方がいいです。 質問してもはっきり答えてもらえない場合は、それもひとつの判断材料になります。
自分に合う事業所を探すのは、正直かなり疲れます。 でも、焦って決めるより、「ここは違うかも」と感じたら一度止まることも大事だと思いました。
今後も、実際にやり取りしたB型事業所について、事業所名は伏せながら正直にまとめていきます。