第4話 B型事業所を体験してみよう
見学して良さそうに感じても、実際に作業してみないと分からないことがあります。
作業を続けられそうか。 分からないときに質問できるか。 人の多さや音が負担にならないか。 自分のペースで進められそうか。
こうしたことは、短時間でも体験すると見えやすくなります。
体験は、できるかどうかを試される場ではありません。
その事業所が自分に合いそうかを確認する時間です。
4コマ漫画
この漫画のポイント
- 見学だけでなく、体験できるか確認する
- 最初から完璧に作業できなくてもいい
- 分からないときに質問しやすいかを見る
- 作業後の疲れ方も確認する
- 自分に合う作業や通い方を考える
- 体験したからといって利用を決める必要はない
体験では何をするの?
体験内容は事業所によって違います。
軽作業なら、
- 袋詰め
- 箱折り
- シール貼り
- 部品の仕分け
- お菓子の包装
などを試すことがあります。
PC作業なら、
- 文字入力
- データ入力
- Canvaを使った画像編集
- 簡単な動画編集
- WordやExcelの練習
- eラーニング
などを体験する場合があります。
体験時間も、30分程度のところから、半日や1日行うところまでさまざまです。
最初からうまくできなくても大丈夫
体験では、作業の速さや完成度よりも、
「どんな説明なら分かりやすいか」 「どのくらい続けると疲れるか」 「困ったときに相談できるか」
を見る方が大切です。
初めての作業なら、分からないことがあるのは普通です。
手が止まったときにスタッフが気づいてくれるか。 質問したときに丁寧に答えてくれるか。
その対応も、事業所を選ぶ判断材料になります。
作業の説明が分かりやすいか
体験するときは、スタッフの説明にも注目します。
たとえば、
- 口頭だけで説明するのか
- 手順書や見本があるか
- 一つずつ順番に教えてくれるか
- 一度で分からなくても聞き直せるか
- 作業の途中で確認してもらえるか
- 急かされる雰囲気がないか
などです。
説明の仕方が合わないと、作業自体はできてもかなり疲れることがあります。
逆に、説明が分かりやすければ、初めての作業でも安心して進めやすくなります。
質問しやすい雰囲気か
体験では、作業そのものより「質問できるか」が大事になることもあります。
分からないときに、
「こんなことを聞いたら迷惑かな」 「また聞いたら怒られないかな」
と感じる雰囲気だと、通い続けるのが苦しくなります。
体験中に少しでも分からないことがあれば、実際に質問してみるといいです。
そのときのスタッフの反応を見ることで、相談しやすさが分かります。
自分のペースで進められるか
B型事業所では、利用者ごとに作業スピードが違います。
体験中に確認したいのは、
- 急がされないか
- 作業量を調整できるか
- 休憩をはさめるか
- 途中で疲れたときに相談できるか
- 短時間で終えることができるか
- 苦手な作業を無理に続けさせられないか
といった点です。
「急がなくて大丈夫です」 「分からないときは聞いてください」
と声をかけてもらえると、安心して作業しやすくなります。
作業後の疲れ方を見る
体験中は緊張しているため、その場では意外と頑張れてしまうことがあります。
大事なのは、体験が終わったあとの疲れ方です。
家に帰ってから、
- ぐったりして動けなくなった
- 頭痛や強い疲れが出た
- 人の声や作業音がずっと残っている
- また行くことを考えると強い不安がある
という場合は、時間や環境が合っていない可能性があります。
一方で、
- 少し疲れたけれど、また行けそう
- 作業が思ったより楽しかった
- スタッフに質問しやすかった
- 次はもう少し長く試してもいい
と感じられたなら、前向きに検討しやすくなります。
作業内容が自分に合うか
体験すると、興味がある作業と、実際に続けやすい作業が違うことに気づくことがあります。
たとえば、PC作業に興味があっても、長時間画面を見るのがかなり疲れることがあります。
軽作業は興味がなくても、実際にやると無心で続けやすい場合もあります。
そのため、
- 興味を持てるか
- 集中できるか
- 疲れすぎないか
- 同じ作業を繰り返せるか
- 分からないときに助けてもらえるか
を見ながら、自分に合う作業を考えます。
体験前に聞いておきたいこと
体験を申し込む前に、次のことを確認しておくと安心です。
- 体験時間はどのくらいか
- どんな作業をするのか
- 服装や持ち物
- 昼食が必要か
- 交通費は自己負担か
- 体験中に工賃が出るか
- 疲れたときに休めるか
- 途中で帰ることができるか
- 体験後に利用を断っても問題ないか
体調に不安がある場合は、
「最初は短時間で体験したいです」
と相談してみます。
体験したら利用しないといけない?
体験したからといって、必ず利用する必要はありません。
体験は、事業所側が利用者を見る時間でもありますが、利用者側が事業所を見る時間でもあります。
合わないと感じた場合は、
「今回は利用を見送ります」
と伝えて大丈夫です。
理由を細かく説明したくなければ、
「家に帰って検討した結果、今回は見送ることにしました」
くらいでも構いません。
体験後に振り返ること
体験が終わったら、次の点を振り返ります。
- 作業は理解しやすかったか
- 困ったときに質問できたか
- スタッフの対応に安心感があったか
- 人の多さや音がつらくなかったか
- 休憩を取りやすかったか
- 通所時間や交通費に無理がなかったか
- また行ってみたいと思えたか
- 続ける姿を少しでも想像できたか
良い点と気になった点をメモしておくと、他の事業所と比べやすくなります。
このページのまとめ
B型事業所の体験では、作業がうまくできるかだけを見る必要はありません。
説明の分かりやすさ、質問のしやすさ、作業環境、疲れ方、自分のペースで進められるかを確認します。
体験してみて、
「ここなら少しずつ続けられそう」
と思えるかどうかが大切です。
合わないと感じた場合は、別の事業所を探しても問題ありません。
注意書き
体験利用の有無、内容、時間、費用、工賃の扱いは事業所によって異なります。
体験前に、必要な持ち物や当日の流れを事業所へ確認してください。
また、体調に不安がある場合は、短時間での体験や休憩について事前に相談してください。