第1話 B型事業所を利用したいと思ったら
B型事業所に興味があっても、最初に何をすればいいのか分からないことがあります。
気になる事業所を見つけても、いきなり利用を決める必要はありません。
まずは、市区町村の障害福祉窓口や相談支援機関などへ相談し、今の状況や希望する働き方を伝えるところから始めます。
そのあと、気になる事業所を見学したり、体験したりしながら、自分に合うかを確かめていきます。
4コマ漫画
この漫画のポイント
- まずは市区町村の障害福祉窓口などへ相談する
- 今の状況や希望する働き方を伝える
- 気になる事業所は見学や体験で確認する
- 作業内容だけでなく、雰囲気や通いやすさも見る
- その場ですぐ利用を決めなくてもいい
最初の相談先はどこ?
B型事業所を利用したいと思ったときは、住んでいる市区町村の障害福祉窓口へ相談する方法があります。
窓口の名前は自治体によって違います。
たとえば、
- 障害福祉課
- 障害者支援課
- 福祉相談窓口
- 障害福祉サービス担当窓口
などです。
すでに相談支援専門員がいる場合は、その人へ相談しても構いません。
通院している医療機関、地域の相談支援事業所、気になるB型事業所へ先に問い合わせるケースもあります。
どこへ連絡すればいいか分からないときは、市役所の代表窓口へ、
「就労継続支援B型の利用について相談したいです」
と伝えれば、担当部署を案内してもらえることがあります。
相談するときに伝えること
最初から細かいことを全部説明できなくても大丈夫です。
まずは、次のようなことを伝えられれば十分です。
- B型事業所に興味があること
- どんな作業をしてみたいか
- どのくらいの頻度なら通えそうか
- 長時間の作業が不安かどうか
- 人との会話や集団作業が苦手か
- PC作業、軽作業、在宅利用などの希望
- 体調や生活リズムで気になること
希望がまだまとまっていなくても、
「どんな事業所が合うのか分からないので相談したい」
と伝えれば問題ありません。
気になる事業所がある場合
すでに気になる事業所があるなら、直接問い合わせて見学を申し込む方法もあります。
問い合わせるときは、次のような内容を聞くと話が進みやすくなります。
- 見学できるか
- 体験利用ができるか
- どんな作業があるか
- 週何日、何時間から利用できるか
- 工賃の仕組み
- 昼食代や交通費
- 在宅利用ができるか
- 人が多い場所が苦手な場合に配慮があるか
見学や説明会を受けたからといって、必ず利用しなければならないわけではありません。
いくつかの事業所を見てから比べても大丈夫です。
見学すると分かること
ホームページやパンフレットだけでは、事業所の雰囲気までは分かりません。
見学すると、次のような点を確認できます。
- 作業場所の広さ
- 席と席の距離
- 室内の音や明るさ
- 利用者の人数
- スタッフの話し方
- 質問しやすい雰囲気か
- 休憩の取り方
- 自宅から無理なく通えるか
作業内容が魅力的でも、その場所にいるだけで疲れてしまう場合があります。
逆に、作業内容は普通でも、スタッフや環境が合っていて通いやすいこともあります。
そのため、実際に見て確かめることは大切です。
体験できるなら、試してみる
事業所によっては、見学だけでなく体験利用ができます。
体験では、
- 作業を続けられそうか
- 説明が分かりやすいか
- 分からないときに質問できるか
- 人の多さや音が負担にならないか
- どのくらい疲れるか
などを確認できます。
見学だけでは良さそうに見えても、実際に作業すると合わないことがあります。
反対に、最初は不安でも、体験してみると「これなら少しずつできそう」と感じることもあります。
その場ですぐ決めなくてもいい
見学や体験のあとに、すぐ利用を決める必要はありません。
家へ帰ってから、次のことを考えてみると判断しやすくなります。
- もう一度行ってみたいと思えたか
- 通所するだけで疲れすぎないか
- 交通費や昼食代は負担にならないか
- 作業内容は希望に近かったか
- スタッフへ相談できそうか
- 不安が減ったか、それとも増えたか
違和感が残った場合は、別の事業所を見ても大丈夫です。
最初に見た事業所へ無理に決める必要はありません。
利用開始には手続きが必要になることがあります
B型事業所を実際に利用するときは、障害福祉サービス受給者証などの手続きが必要になることがあります。
必要な書類や手続きの順番は、自治体や本人の状況によって異なります。
事業所が決まったあとに手続きを始める場合もあれば、先に自治体へ相談する場合もあります。
分からないところは、市区町村の窓口、相談支援専門員、利用を検討している事業所へ確認してください。
このページのまとめ
B型事業所を利用したいと思ったら、まずは相談から始めます。
そのあと、気になる事業所を探し、見学や体験をしながら、自分に合うかを確認していきます。
大切なのは、最初から完璧な事業所を見つけようとしすぎないことです。
「ここなら少し試してみてもいいかも」
と思える場所を、少しずつ探していけば大丈夫です。
注意書き
利用までの流れ、必要な手続き、相談窓口は、自治体や本人の状況によって異なることがあります。
また、すべてのB型事業所で見学・体験・短時間利用ができるとは限りません。
実際に利用を検討する場合は、自治体や事業所へ最新情報を確認してください。